1. やりたいことの「賞味期限」を意識する
1.1. いつまでも子ども用プールで遊べると思うな
1.1.1. 物事は永遠に続かずいつかは色褪せ、消え去っていく。
1.1.2. 人は生涯を通じて何度も小さな死を経験する。
1.1.2.1. どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。
1.1.2.2. 人生のある段階から次の段階へと前進し続ける。
1.1.2.3. ある段階が終わることで小さな死を迎え、次の段階に移る。
1.1.3. 私達が思っているほど先延ばしできない経験は多い。
1.2. 死ぬ前に後悔するトップ２
1.2.1. 勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった。
1.2.2. 働きすぎなければよかった。
1.3. いずれ失われることに目を向ける効用
1.3.1. もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。
1.3.2. 人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。
1.3.3. 人生の各段階で使える時間はそれほど多くはない。もちろん無制限でもない。
1.4. タイムバケット
1.4.1. 物事にはそれを行うための相応しい時期がある。
1.4.2. 「タイムバケット」というツール
1.4.2.1. 「自分は残りの人生で何をしたいのか」を大まかな時間的枠組みの中で捉える事ができる。
1.4.2.2. 現在をスタート地点に、予測される人生最後の日をゴール地点にする。
1.4.2.3. それを5年または10年の区間で区切る。これが「タイムバケット」時間のバケツ
1.4.2.4. 死ぬまでに実現させたいことを書き出す。
1.4.2.5. その「やりたいこと」を実現したい時期のバケツに入れる。
2. 老後に必要な金を確認する「魔法の計算式」
2.1. 死ぬまでに必要な金＝（1年間の生活費）×（人生の残り年数）×0.7
3. 今しかできないことに投資する
3.1. あなたは喜びを先送りしすぎている
3.1.1. 手遅れになるまでやりたいことを我慢し
3.1.2. ただ金を節約する
3.2. 今しかできないことに、惜しみなく金を使え
3.2.1. 限られた時間の中で最大限に命を燃やす方法
3.2.2. 金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンス
3.2.3. 自分が何をすれば幸せになるかを知り
3.2.4. その経験に惜しまずお金を使うことが大切
3.3. 人生はテレビゲームと違って、果てしなく高スコアを目指せばいいわけではない
3.4. 金のために人生を犠牲にすべきではない。仕事や物質の奴隷になっては行けない
3.5. 節約ばかりしていると、その時にしかできない経験をするチャンスを失う。
3.6. その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。
3.7. 人生は経験の合計だから
3.8. さよなら、蓄えるだけの人生
3.8.1. 今味わえるはずの喜びを極端に先送りすることに意味はない
3.8.2. 「経験（それもポジティブな）」を最大化すること
3.8.3. 人生を最適化するための原則・ルール
3.8.4. 明確な将来の計画を持ち、同時に今を楽しむことを忘れない
4. あとがき
4.1. あなたは、何も考えずに働き、貯蓄し、できるだけ資産を増やそうとしていたこれまでの人生を変え、
4.2. できる限り最高の人生を送れるようになる。だから挑戦しよう！
4.3. 人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう
4.4. 人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ
5. 大胆にリスクを取る
5.1. リスクを取らないリスク
5.1.1. 成功を手にするまで何度も大胆な行動を取り、そのどれにもリスクを感じていなかった
5.1.2. デメリットが極めて小さく（あるいは、失うものが何もなく）、メリットが極めて大きい場合
5.1.3. 大胆な行動を取らないほうがリスクとなる
5.2. 夢に挑戦すべきか迷ったら
5.2.1. 年を取ると、失うものは増える。成功して得られるものも少なくなる
5.2.2. リスクを簡単に取れる時期を活かしきれていない人は多い
5.2.3. 今、リスクを取れないなら、いつ取れるのか？
5.2.4. 本当にやりたいことを探したいのなら、リスクを取るときがあってもいい
5.3. リスクを恐れるあなたへ
5.3.1. 確実性は低いが経済的、心理的にはるかに大きなやりがいが感じられる大胆な道
5.3.2. リスクを取るなら、人生の早い段階が良い
5.3.3. 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない
5.3.4. 「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべきだ
5.3.5. 苦労して稼いだ金をいつ使うかを判断するとき
6. 45-60歳で資産を取り崩し始める
6.1. 資産を「減らす」タイミングを決めよう
6.1.1. 資産を切り崩すタイミングを見極めること
6.1.2. 純資産を「減らすポイント」を明確につくる
6.1.3. 人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを聞き出せる体力があるうちに
6.1.4. 純資産を取り崩していくべきなのだ
6.2. 資産のピークは「金額」でなく「時期」で決める
6.2.1. 資産のピークをいつにするか
6.2.2. 老後資金を必要以上に増やそうと働き続けると
6.2.3. 何か（金）は得られても、それ以上に貴重なもの（時間と健康）
6.2.4. を逃してしまうことになる
6.3. 資産を減らすポイントは45-60歳
6.3.1. 人生を最適化するような金を使う場合
6.3.2. 大半の人は45-60歳のあいだに資産がピークに達する
6.3.3. これまで一般的に推奨されてきたものよりも、はるかに早い段階から資産を取り崩し始めるべき
6.4. 再び、でも仕事が好きだから問題
6.4.1. いつ稼ぐ以上に使い始めるか
6.4.2. ピークの時期を迎えたら、稼いでいる以上のお金を使わなければならない
6.4.3. そうしなければ資産が減らないからだ
6.5. あなたが考えているより、老後に金はかからない
6.5.1. 老後のために過度に貯蓄するのではなく、
6.5.2. 金をもっと早い段階で有効に活用することを計画すべき
6.6. さあ、老後を待たずに金を使い始めよう
6.6.1. シュミレーションに基づき、残りの人生を生き延びるために十分な金がいくらかかるか計算し
6.6.2. その額を確保できたら積極的に金を使い始めよう
6.6.3. 「タイムバケット」でやりたいことも見直す
6.6.4. 資産がピークに近づいている時が、やりたいことを見直すのに相応しいタイミング
7. 年齢に合わせて「金、健康、時間」を最適化する
7.1. 支出と貯蓄のバランスを最適化せよ
7.1.1. 今しかできない経験（価値のあるものだけ）への支出と
7.1.2. 将来のための貯蓄の適切なバランスを取る
7.2. 「収入の○割を貯蓄する」をやめる
7.2.1. 人生のステージに応じて変化していく
7.2.2. 貯蓄の回すべき割合は、20、30、40、50代と年齢によって変えていくべき
7.2.3. 若く、これから数年間で収入の増加が十分に見込める時、収入の20％も貯蓄するなんてバカがている
7.2.4. 人生の残り時間によって、今を楽しむことと将来に備えることとのバランスを最適化していこう
7.3. 健康は金より重い
7.3.1. 健康上の問題は年齢が上がるにつれて大きな制約になり、高齢者では最大の制約になる
7.4. あなたの体は間違いなく衰えていく
7.4.1. 老後もいくつになっても若い頃と同じようなことが出来るという思い込みにつながっている
7.5. 金の価値は加齢と共に低下する
7.5.1. 金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく
7.5.2. 能力が高い時にたくさんのお金を使うことは理にかなっている
7.5.3. 経験から価値を引き出しやすい年代に、貯蓄をおさえて金を多めに使う
7.5.4. 経験を最大限に楽しめる真の黄金期は、一般的な定年の年齢より前に来る
7.6. 今、金を使うべきか迷ったら
7.6.1. 今の一つか、未来の二つか
7.6.2. 今できる経験を2回するために、本当に10年も待つべきなのか
7.6.3. 先送りすることで楽しみが増える経験もある
7.7. 「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める
7.7.1. 健康の改善は人生を大改善する
7.7.1.1. その仕事で収入が増えたとしても、そのお金で楽しめるだけの健康を損なってしまっている
7.7.1.2. あらゆる年代で健康の改善は人生を改善する
7.7.1.3. 健康の小さな変化は、人生全体の充実度に甚大な悪影響を及ぼす可能性がある
7.7.2. 若い頃に健康に投資した人ほど得をする
7.7.2.1. 若い頃に健康に投資するほうが、人生全体の充実度は高まる
7.7.3. 中年期には、金で時間を買いなさい
7.7.3.1. 時間は金よりも遥かに希少で有限
7.7.3.2. 時間を作るために金を払う人は、収入に関係なく、
7.7.3.3. 人生の満足度を高めることがわかっているのだ
7.7.3.4. 金で時間を買うメリットを享受するのに
7.7.3.5. 金持ちである必要はない。
8. 子どもには死ぬ「前」に与える
8.1. 死んでからあたえるのは、遅すぎる
8.1.1. 子どもたちに与えるべきかねを取り分けた後の、
8.1.2. 残りの「自分のための金」を生きているうちにうまく使い切るべき
8.1.3. あなたが死ぬ「前」に財産を与えるべき
8.2. 死後もらうと、うれしさ半減、価値は激減
8.2.1. 相続のタイミングが遅すぎて、相続人は値打ちのある金の使い方ができない
8.2.2. 偶然に任せると、子どもたちは相続した金を最大限に活用出来るタイミングを逃しやすい
8.3. いつ誰にいくら与えるかを今すぐ考えよう
8.3.1. どれくらいの第三をいつ与えるかを意図的に考え自分が死ぬ前に与える
8.4. 金の価値を最大化できる年齢は26-35歳
8.4.1. 譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は年齢とともに低下する。
8.5. 親と過ごす時間が子に与える驚くべき効果
8.5.1. 幼少期に親から十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人と良い関係を築け、
8.5.2. 薬物中毒になったりうつ病を発症したりする割合が低くなる。
8.5.3. 親から人生を学ぶこと、あるいは単に一緒に過ごす時間も経験に含まれる
8.6. 子供との経験か？仕事か？
8.6.1. 「金を稼ぐこと」と「大切な人との経験」をトレードオフの関係として定量的に捉え、自分の時間を最適化する
8.6.2. かけがえのない機会が次第になくなっていく
8.6.3. 金を稼いでいても、一緒に時間を過ごせず、経験も共有できないのなら、
8.6.4. それはむしろ子どもに大切なものを与えているのではなく、奪っていることになる
8.7. 死後の寄付は非効率的すぎる
8.7.1. 受ける側も早くお金を手にできた
8.7.2. 与える側は生きている間に感謝された
8.7.3. 教育団体への寄付は、早いほうがリターンが大きい
8.8. チャリティは待ってくれない
8.8.1. それを解決するに相応しいのは将来ではない。今なのだ。
9. 人生最後の日を意識する
9.1. 寿命を予測したことはあるか
9.1.1. 自分があとどれぐらい生きるかを真面目に考えてみることに価値がある
9.1.2. 慎重派の人は150歳まで生きるかのような過度な貯金をしてしまう
9.2. 長寿への正しい備え方
9.2.1. 長寿年金
9.3. 「富」の最大化から「人生」の最大化へ
9.3.1. 生きているうちに資産がなくなることを避ける方法
9.3.2. 金を残して死なないためにどうすればいいか
9.4. 死から目を背けることで人生を最適化できない
9.4.1. 人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない
9.4.2. 人生の残りの時間を意識しよう
9.4.2.1. Final Countdownというアプリ
9.4.3. 限られた時間とエネルギーをどう使うべきか
10. ゼロで死ね。
10.1. 時間と金をどのように使うかについて十分に考えていない。
10.1.1. 金を稼ぐことだけに費やした年月は二度と返ってこない。
10.1.2. 人生を存分に楽しむには、無意識な自動運転をやめ、
10.1.3. 自らの意思で思う方向に操縦していかねばならない。
10.1.4. 莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をすべて使わずに死んでしまえば、
10.1.5. 人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
10.1.6. その時間を取り戻すすべはない。
10.2. 生きているうちにお金を使い切ること
10.2.1. 「ゼロで死ぬ」を目指して欲しい。
10.2.2. なんとなく必要以上のお金を貯め込んでいるか、
10.2.3. 必要なだけ貯めていないかのどちらか。
10.3. でも、仕事が好きだから問題
10.3.1. 仕事の情熱を捧げる人であっても
10.3.2. 「ゼロで死ぬ」を目指すべき。
10.3.3. どんな手段で得たものであれ、金は活きた使い方をすべき
10.4. 老後のための貯蓄は、ほとんど使わずに終わる。
10.4.1. 誰かに金を与えるのなら早いほうがいい。死ぬまで待つ必要はない。
10.4.2. 必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題
10.4.3. 年を取ると人は金を使わなくなる。
10.5. エイリアンの襲来に備えて貯金するバカはいない。
10.5.1. 老後の医療費のために今から莫大な資産を作ろうとすること
10.5.1.1. エイリアンの襲来に備えるようなもの
10.5.1.2. 高額な終末医療に備えて多額の貯金をすることは現実的ではない。
10.5.1.3. 最後の数日、数ヶ月を生き延びるために必要な医療費を貯めるために、
10.5.1.4. 人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思うだろうか？
10.5.2. 今の生活を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは、大きな間違いだ。
11. 一刻も早く経験に金を使う
11.1. 借金してでも絶対にすべきこと
11.1.1. この旅はもっと若いときにすべきだったーーー
11.1.2. 仮にどんな大金を積まれても、あの旅の思い出を消そうとは思わない
11.2. 人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
11.2.1. あなたが誰であるか
11.2.1.1. 毎日、毎週、毎月、毎年、更には一生に一度の経験の合計によって決まる
11.2.2. 人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験出来る
11.2.3. 人生の最後に残るのは思い出
11.2.4. キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべき
11.3. 思い出の配当はバカにできない
11.3.1. 経験は私達に尽きることのない配当を与えてくれる
11.3.2. 経験からは、その瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶が得られる
11.4. 経験を増やすと、雪だるま式に幸せになれる
11.4.1. 金を払って得られるものは、その経験だけではない。
11.4.2. その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ。
11.4.3. 金を得るのは人生を豊かにするためであることを忘れてはならない
11.5. 老後の備えよりたいせつなこと
11.5.1. 老後で何より価値が高まるのは思い出だ
11.5.2. とにかく早い段階で経験に投資すべきだ
11.5.3. 年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得られる