症例の考察 (意識障害)

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症例の考察 (意識障害) 저자: Mind Map: 症例の考察 (意識障害)

1. もくじ ⒈今回の症例は低血糖 ⒉診断の根拠となる所見 ⒊観察のポイント ⒋鑑別診断として考えること ⒌救急隊の対応

1.1. 今回の症例は低血糖

1.1.1. 血糖値が生理的な変動範囲を超えて低下することによって、さまざまな症状を呈する病態

1.1.2. 意識障害の原因として最も多いため、救急現場で意識障害であれば念頭に置いておきたい

1.1.3. 私なりの考察も含めたので、ご参考に

1.2. 診断の根拠となる所見

1.2.1. ・意識障害

1.2.2. ・交感神経の症状(皮膚の発汗)

1.3. 観察のポイント

1.3.1. 皮膚の発汗

1.3.1.1. 血糖値の低下に対抗して血糖上昇に働く代償作用の1つとして交感神経が働く

1.3.1.2. 生体が危機的状況にあることを察知しての警戒アラーム機構

1.3.1.2.1. イメージ.jpeg

1.3.1.3. 皮膚の発汗の他に、頻脈、動悸、ふるえ、しびれ感、悪心・嘔吐など

1.3.2. 中枢神経症状の有無

1.3.2.1. 中枢神経系へのブドウ糖の供給が不足することによる機能低下に起因

1.3.2.2. 主な中枢神経症状

1.3.2.2.1. 不穏

1.3.2.2.2. 頭痛

1.3.2.2.3. めまい

1.3.2.2.4. 頭痛

1.3.2.2.5. 疲労感

1.3.2.2.6. 複視

1.3.2.2.7. 性格の変化

1.3.2.2.8. 錯乱

1.3.2.3. 具体的な中枢神経異常の現場

1.3.2.3.1. ・急に左下肢が動かなくなり、左指尖のしびれ

1.3.2.3.2. ・意識が少しおかしい

1.3.2.3.3. ・視野が狭くなった

1.3.2.3.4. ・早朝に大声を出したり、壁を蹴ったりしたほか、パジャマを着たまま外を歩いていた

1.3.2.4. イメージ.jpeg

1.3.3. 腹部所見の観察

1.3.3.1. 糖尿病既往の人はインスリンを使用している者もいる

1.3.3.2. そのため、インスリン注射を打った痕跡は確認する

1.3.4. 呼気の確認

1.3.4.1. 重篤な高血糖では、呼気にも甘酸っぱい臭いがする

1.3.4.2. アセトン臭の否定のため確認

1.3.5. 低血糖の誘因を検索

1.3.5.1. 経口血糖降下薬やインスリン製剤の不適切な使用

1.3.5.1.1. 使用量が多い

1.3.5.1.2. 注射のタイミングが早すぎる

1.3.5.1.3. 注射のタイミングが遅すぎる

1.3.5.1.4. 食事量が少なすぎる

1.3.5.1.5. 過剰に運動する

1.4. 鑑別診断として考えること

1.4.1. 意識がおかしい

1.4.1.1. COMMON(頻度:高)

1.4.1.1.1. 脳血管障害

1.4.1.1.2. 薬物中毒

1.4.1.2. LESS COMMON(頻度:中)

1.4.1.2.1. てんかん後昏睡

1.4.1.2.2. Todd麻痺

1.4.1.2.3. 慢性硬膜下血腫

1.4.1.2.4. 高齢者の全身感染症

1.4.1.2.5. 脳腫瘍

1.4.1.2.6. 高アンモニア血症

1.4.1.2.7. 電解質異常

1.5. 救急隊の対応

1.5.1. 血糖測定の実施

1.5.1.1. 吸入薬を使用している場合、病院連絡時に伝える

1.5.2. 血糖手帳、血糖測定器の持参

1.5.2.1. ここ最近の血糖値の推移は搬送先医師も確認する

1.5.2.2. 現場にあれば、必ず持参する

1.5.3. ルート確保、ブドウ糖投与

1.5.3.1. 血管の穿刺によって体動を起こすこともあるため、しっかり体を保持する

1.5.3.2. ブドウ糖は、血管痛を招く

1.5.3.2.1. 1分から2分かけて、ゆっくりブドウ糖1本(20ml)投与

1.5.4. 搬送先医療機関の選定

1.5.4.1. 意識レベルが改善した場合

1.5.4.1.1. かかりつけ医療機関へ

1.5.4.2. 意識レベルが改善しない場合

1.5.4.2.1. 低血糖以外に意識障害が考えられるため、総合病院へ搬送