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身体所見 により Mind Map: 身体所見

1. 神経学的検査

1.1. 神経学的検査チャート http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse2482.pdf

1.1.1. 1.意識・精神状態 a 意識 b 検査への協力 c けいれん d 見当識 e 記憶 f 数字の逆唱 g 計算 h 失行、失認の有無

1.1.2. 2.言語

1.1.3. 3.利き手

1.1.4. 4.脳神経 視力 眼底 眼瞼下垂 眼球位置 眼球運動 眼振 瞳孔(大きさ、形、対光反射) 輻輳反射 角膜反射 顔面感覚 上部顔面筋 下部顔面筋 聴力 めまい 耳鳴り 軟口蓋 咽頭反射 嚥下 胸鎖乳突筋 上部僧帽筋 舌偏き 舌萎縮 舌線維束性収縮

1.1.5. 5.運動系 a 筋トーヌス b 筋委縮 c 線維束性収縮 d 関節 f 無動・運動緩慢 g 筋力 ー頸部屈曲(c1~6) 頸部伸展(C1~T1) 三角筋(C5~6) 上腕二頭筋(C5~6) 上腕三頭筋(C6~8) 手関節背屈(C6~8) 手関節掌屈(C6~T1) 母指対立筋(C8、T1) 腸腰筋(L1~4) 大腿四頭筋(L2~4) 大腿屈筋群(L4~S2) 前脛骨筋(L4,5) 下腿三頭筋(S1,2) 上肢バレー 下肢バレー Migazzini 握力

1.1.6. 6.感覚系 a 触覚 b 痛覚 c 温度覚 d 振動覚 e 位置覚 f  異常感覚

1.1.7. 7.反射 ホフマン トレムナー 腹壁反射 バビンスキー チャドック 膝クローヌス 足クローヌス

1.1.8. 8.協調運動 指ー鼻ー指 かかとー膝 反復抵抗運動

1.1.9. 9.髄膜刺激徴候 項部硬直 ケルニッヒ徴候

1.1.10. 10. 脊柱 正常か否か ラゼーグ徴候

1.1.11. 11. 姿勢 正常か否か

1.1.12. 12. 自律神経 排尿機能 排便機能 起立性低血圧

1.1.13. 13. 起立、歩行 ロンベルク試験 マン試験 歩行の正常か否か つぎ足歩行 しゃがみ立ち

2. 触診

2.1. 東洋医学的

2.1.1. 脈診 橈骨動脈拍動部の所見観察 触知する脈、上から 「寸」「関」「尺」

2.1.1.1. 「浮・沈」 =脈の深さ 浮脈(表証)ー軽く押さえただけで触知でき、強く押さえると減弱 沈脈(裏証)ー強く押すと触知

2.1.1.2. 「数(さく)・遅」 =脈拍数 数脈(熱証)ー一息の脈拍が6拍(90分/分)以上 遅脈(寒証)ー一息の脈拍が3拍(60/分)以下

2.1.1.3. 「実(強)・虚(弱)」 =脈の強さ 実脈(実証)ー浮・沈いずれも強く触れる 虚脈(虚証)ー

2.1.2. 腹診

2.2. 腫脹

2.3. 熱感

3. 関節可動域

4. 理学検査

4.1. 頸関節 頸椎正常自動関節可動域 ・屈曲:60° ・伸展:50° ・側屈:50° ・回旋:70°

4.1.1. 肩引き下げテスト 座位 片方の手で肩を押し下げ、もう片方の手で側屈し頸部を伸ばす →検査側痛みは、神経・血管束に圧迫があることを示唆 筋・筋膜の拘縮、 硬膜の癒着も考えられる

4.1.2. スパーリングテスト 座位 回旋そのまま後屈 両側 →屈側痛、神経根、小関節面の異常、挫傷をあらわす

4.1.3. 椎間孔圧迫テスト 座位 頭部を上から押しながら正面・左右回旋 →椎間孔が閉鎖され放散痛がある=神経根が圧迫

4.1.4. ジャクソンテスト 座位 側屈 両手で垂直に圧迫負荷 両側 →側屈に圧迫を加えることで、椎間孔が閉鎖、神経根が圧迫されている場合=放散を引き起こす

4.1.5. ジョージテスト 左右の血圧測定 左右橈骨動脈の触知 →左右の収縮期血圧(最高血圧)に10mmHg以上の差がある場合 →鎖骨下動脈の狭窄、閉塞を示唆

4.1.6. バレ・リィウー徴候 右or左に顔を向ける 頭を動かすよう指示 →回旋は椎骨動脈の圧迫をもたらす 目が回る、フラフラする、目がかすむ、吐き気、眼振など →椎骨動脈症候群を示唆

4.2. 肩上部(胸郭出口部) 肩甲帯正常自動関節可動域 屈曲(前):20° 伸展(後):20° 挙上:20° 引き下げ:10°

4.2.1. アレンテスト 一側の腕を横に水平に挙げ、肘を90°屈曲 橈骨動脈の拍動を触診、次に頸を反対方向に回旋 →橈骨動脈の脈拍減弱か消失 =斜角筋群による鎖骨下動脈の圧迫示唆

4.2.2. アドソンテスト 座位 橈骨動脈の脈を取りながら、両手背を膝の上におき、深呼吸で息を止め、頸を過伸展し患側に回旋 →椎骨動脈の脈拍減弱か消失 =斜角筋群や鎖骨下筋などによる鎖骨下動脈の圧迫を示唆

4.2.3. 過外転テスト 座位 橈骨動脈を触診しながら肩関節過外転させた時の脈拍の変化と再現性をみる →橈骨動脈の脈拍減弱か消失 =小胸筋か烏口突起に付く筋の腋窩動脈の圧迫を示唆

4.2.4. 三分間挙上負荷テスト 座位 両肩90°外転 肘90°屈曲 この肢位を保ちながら、手を握ったり開いたりの動作を3分間繰り返す →健常者であれば続行可能 早期に上肢の疲労や疼痛が誘発される場合や、3分間耐えられない場合=斜角筋群による鎖骨下動脈の圧迫を示唆

4.3. 肩関節 肩関節正常自動関節可動域 屈曲:180° 伸展:50° 外転(側方拳上):180° 内転:0° 外旋:90° 内旋:90° 水平屈曲:135° 水平伸展:30°

4.3.1. 棘上筋腱炎テスト 肩関節を外転を指示しながら抵抗し、棘上筋に負荷をかける(側方挙上90°で抵抗) →棘上筋腱付着部に痛みが出た場合、腱炎をあらわす

4.3.2. アプレー・スクラッチテスト 腕を持ち上げ、手を後頭部から反対側の肩甲骨上部に触れるよう指示 腕を下げ、手を背中に廻し肩甲骨に下部に触れるよう、反対方向も指示し、この動作を繰り返す →肩の痛みが増大するとき、主に棘上筋腱炎を示唆

4.3.3. ヤーガソンテスト 座位 肘関節90°屈曲 患者の一方の手で固定 もう一方の手で手首を外側に押す 患者はこれに抵抗する →肩の痛みが出るとき、上腕二頭筋長頭付着部の腱炎を示唆

4.3.4. ストレッチテスト 患者に上腕を持ち、そのまま腕(肩関節)を伸展する 肩に痛みが出たら肘を曲げてもらい痛みが消えるか確認する →肩の痛みが出るとき、肘の屈曲で痛みが消え伸展で出ると =上腕二頭筋短頭の腱炎を示唆

4.3.5. ドロップアーム テスト 肩に激痛がある場合 座位  他動的に肩関節90°外転 手をはなしゆっくりおろすよう指示 →腕をゆっくり降ろせなかったり、急に落ちるようであれば、腱板の損傷・断裂を意味する

4.4. 肘関節 肘関節正常自動関節可動域 屈曲:150° 伸展:5° 回外:90° 回内:90°

4.4.1. コ―ゼンテスト 座位 肘関節90°屈曲 肘を固定し、こぶしをつくり肘関節回内、手関節を背屈し、抵抗を加える →外側周囲の痛みは、肘関節外側上顆炎(テニス肘)を示唆

4.4.2. ゴルフ肘テスト 座位 肘関節90°屈曲 肘を固定し、手は開いたまま肘関節回外 手関節を背屈しながら肘を伸展し、抵抗を加える →内側周囲の痛みは、肘関節内側上顆炎を示唆

4.4.3. 内転ストレステスト 座位 肘関節0° 肘関節内側を固定し、 もう一方の手で、前腕の外側からに内転圧力を加える 患者はこれに抵抗する →肘の外側に痛みがでた場合、外側側副靭帯の損傷を意味する

4.4.4. 外転ストレステスト 座位 肘関節0° 肘関節外側を固定 もう一方の手で 前腕の内側からに外転圧力を加える 患者はこれに抵抗する →肘の内側に痛みが出た場合、内側側副靭帯の損傷を意味する

4.4.5. チネル徴候 座位 肘頭突起と内側上顆の間にある尺骨神経溝を殴打 →左右差、知覚過敏になっている場合、尺骨神経炎を示唆

4.5. 手関節 手関節正常自動関節可動域 掌屈(屈曲):80° 背屈(伸展):70° 尺屈(小指側):30° 撓屈(母指側):20°

4.5.1. ファレンテスト 座位 両手首を掌屈し、手背どうしを押し付ける 60秒間保つ →左右差、異常感覚が指に放散すれば、手根管症候群正中神経の圧迫を示唆

4.5.2. ファインケルスタインテスト 母指を手掌中にしてこぶしを作り、尺側側に曲げることを指示  母指を過掌屈 →橈骨茎状突起部末端の痛みは、長母指外転筋と短母指伸筋の狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)を示唆

4.5.3. 尺側手根管症候群三要素 ①尺側手根管上の圧痛 ②第4指のかぎ爪変形 ③小指球の筋委縮 これらを触診して調べる →症状あれば、尺骨神経の圧迫示唆

4.5.4. 手関節のチネル徴候 手首の内側を打鍵器を用いて叩打 →放散痛が起これば 手根管症候群を示唆

4.6. 胸部 胸腰部正常自動関節可動域 前屈(屈曲):45° 後屈(伸展):30° 回旋(捻転)左右:40° 側屈左右:50°

4.6.1. ソート・ホールテスト あおむけ 頸部を最大前屈しながら胸椎も前屈 →局所痛があれば、靭帯、椎間板、骨など損傷を示唆 患者の膝が立てば、髄膜刺激症状を疑われる

4.6.2. 胸骨圧迫テスト あおむけ 胸骨上部に両手をのせ下方へ押す →局所痛か肋骨側面に痛みがあれば、肋骨骨折を疑われる

4.6.3. ビーバー徴候 あおむけ 両手を頭の後ろに組んでもらい、上体を前屈するように指示 腹筋運動のポーズをとってもらう →臍が上方に動くと=T10~12の神経根症状が疑われる 臍が下方に動くとT’~10の神経根症状が疑われる

4.6.4. シュペルマン徴候 座位 上体を側屈するよう指示 左右行う →曲げた側に痛みがあれば、肋間神経炎の疑い 伸ばした側に痛みがあれば、胸膜、筋性の線維性炎症の疑い

4.6.5. 胸郭拡張テスト 座位または立位 乳頭の高さでメジャーにて、最大呼気時の測定、最大呼気時の測定を行う →成人男子の正常拡張差5.0cm以上 成人女性の正常拡張差3.5cm以上 これ以下のときは、肋椎関節の異常や呼吸器の異常など胸部拡張異常をあらわす

4.7. 腰部 股関節正常自動関節可動域 屈曲(前方):90° 屈曲膝を曲げた状態:125° 伸展(後方):15° 外転(側方):45° 内転:30° 外旋:45° 内旋:45°

4.7.1. ケンプテスト 座位または立位 腰椎を斜め後方に倒し、そのまま回旋する 左右行う 頸部のスパーリングテストと同じ方法 →腰椎の局所痛は、椎間板の損傷を疑う 神経根性の痛み、放散痛のある場合は、椎間板ヘルニアを疑う 曲げた側の痛み→椎間板外側部の損傷 伸ばした側の痛み→椎間板内側部の痛み

4.7.2. SLRテスト あおむけ 膝を伸ばした状態で、下肢をゆっくり90°が痛みがあらわれる位置まで屈曲する →腰部の局所痛は椎間板の損傷を疑う 臀部・大腿後側に放散痛がある場合(坐骨神経痛症状)、椎間板ヘルニアを疑う 膝の後側のにぶい痛みは、屈曲筋の伸展痛

4.7.3. ラセーグテスト あおむけ 股関節屈曲、膝関節屈曲し、痛みが現れる位置まで伸展 →股関節と膝の両方屈曲時に痛みがなく、膝だけを伸ばして痛みが現れたとき、 陽性を意味する SLRテストと同じ

4.7.4. ブラガーテスト あおむけ SLRテストの肢位で痛みが現れた時、5°下げて足関節をそらせる →足関節の背屈は、坐骨神経を牽引することになり、 大腿後側や下腿に痛みが現れた時、根性の坐骨神経痛を疑う 筋肉の伸ばされたにぶい痛みは、神経痛とは異なります。

4.7.5. マイナー徴候 座位 立ち上がるよう指示 →腰痛がある患者は、痛い側を曲げたままの状態で、良い側のみで立ち上がろうとする 痛みがある側を無意識に手で押さえたりする 起立時痛(伸展痛)は 根性の坐骨神経痛を疑う

4.7.6. ミリグラムテスト あおむけ 両足をそろえた状態で、踵を10cm位挙上を指示 →正常であれば、30秒間以上腰痛を引き起こさずに持続可能 腰椎椎間板ヘルニアの場合困難

4.8. 仙腸関節(骨盤) 仙骨の耳状面を回転軸 左右上前腸骨棘を水平軸 として 最大で、±10mm程度可動(股関節の動き) 角度は計測不能 通常、骨盤は動かないとされ、関節可動域テストでは評価されていません

4.8.1. 支持前屈テスト 立位 前屈を指示 立位に戻り、後方から患者の坐骨を腰で固定し、両手で腸骨を支えながら再度前屈を指示する →腰椎の障害はどちらでも痛みがでるが、骨盤を固定した場合、腰椎のみの痛みが出る

4.8.2. ナクラステスト うつぶせ 患者の下腿を持ち、膝を曲げ、踵を臀部に近づける →臀部の痛みは仙腸関節の障害、腰部の痛みは椎間板の障害を意味する

4.8.3. イヨーマンテスト うつぶせ 膝を90°程度曲げたまま、大腿を持ち上げる →深部の仙腸関節痛は、前仙腸靭帯の捻挫・障害をあらわす

4.8.4. ヒップテスト うつ伏せ 膝を90°程度曲げたまま、外側に回旋 →股関節を内旋することで、局所の痛みは異常を意味する 股関節の痛みはその部分の異常を意味する

4.8.5. 仙腸関節ストレッチテスト あおむけ 検者は腕をクロスさせ、患者の腸骨を両手で押さえ、下方と外方へ押す →深い部分の痛みは、前仙腸靭帯の捻挫・障害を表す

4.8.6. 骨盤不安定テスト 側臥位 腸骨を下方に強く押し、仙腸関節を圧迫する 両側に実施 →痛みが出れば異常を意味

4.8.7. 仙腸関節外転抵抗テスト 側臥位 下側の膝を曲げ、上側の膝は伸ばしたまま、上方に持ち上げを指示 検者は手で圧力をかけ抵抗 →痛みが出た場合、上側の仙腸関節捻挫・障害を表す

4.8.8. ゲンスレンテスト 診察台の隅にくるようあおむけ 健側の膝を抱え胸に近づけるよう指示 一方の患側の下肢を診察台の外に出し、大腿部を伸展させる →局所に、痛みが出れば異常を意味する

4.9. 股関節 股関節正常自動関節可動域 屈曲(前方):90° 屈曲膝を曲げた状態:125° 伸展(後方):15° 外転(側方):45° 内転:30° 外旋:45° 内旋:45°

4.9.1. アリステスト あおむけ 両足をそろえて両膝を曲げる →膝の高さが異なる場合、股関節の異常を表す 患側が低い場合、大腿骨骨頭の後方変異を示唆

4.9.2. オーベルテスト 側臥位 膝を伸ばしたまま、一側の下肢を手で持ち上げ(外転)持ち上げた下肢を離す 両側とも行う →手を離してもなめらかに落ちない、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯の異常を示唆する

4.9.3. トーマステスト あおむけ 片方ずつ膝を曲げながら、胸に近づける →膝を抱えたときに、もう一方の伸ばした側の膝がひとりでに曲がれば 股関節屈曲拘縮を示唆する

4.9.4. フェーバー・パトリックテスト あおむけ 一則の下肢をあぐらの形に曲げことを指示 上前腸骨棘と膝を手で押さえて押し広げる 両側とも行う →股関節に痛みがあれば、炎症などの異常をあらわす

4.9.5. トレンデレンブルグテスト 立位 後部から両母指で腸骨の上後腸骨棘をおさえ、片足づつ持ち上げを指示する →正常であれば、持ち上げた側の中殿筋が緊張してやや引き下がる 反対側はやや持ち上がる 中殿筋の筋力低下があれば、反対側が引き下がる この際、身体のバランスをとろうとして患側に傾けようとする。 歩行時にこの動きを繰り返す状態を =トレンデレンブルグ徴候

4.9.6. オルトラニ・クリックテスト あおむけ 大腿骨小転子に下方から大腿をつかむよう母指をあて外側に開く →開脚したときに、クリック音(ポキッという音)が生ずると股関節の異常を示唆する 新生児の先天性股関節脱臼を確認するときに、よく使われるテスト法

4.9.7. アンビルテスト あおむけ 検者は、患者の足首を持ち、もう一方の手をこぶしにして踵をたたく →股関節に痛みが生ずる場合、関節の異常、骨折を疑う。

4.10. 膝関節 膝関節正常関節可動域 屈曲:130° 伸展:0° 下腿の正常自動関節可動域 外旋:20° 内旋:10°

4.10.1. アプレー圧迫テスト うつ伏せ 膝関節を90°曲げ、大胆の下方に検者の膝をのせ固定する 足を両手でつかみ、膝に向かって圧迫しながら、下腿の内旋・外旋をおこなう →膝に痛みが生じた場合、 内旋時は内側半月板、外旋時は外側半月板の損傷をあらわす

4.10.2. アプレー牽引テスト うつ伏せ 膝関節を90°まげ、大胆の下方に検者の膝をのせ固定 足を両手でつかみ、垂直に引き上げ牽引しながら、下腿の内旋・外旋をおこなう →膝に痛みが生じた場合、内旋時は外側側副靭帯、 外旋時は内側側副靭帯の損傷をあらわす

4.10.3. マクマレーテスト あおむけ 曲がるところまで、膝を曲げ、ゆっくり伸ばしながら、下腿の内旋・外旋をおこなう →膝に痛みが生じた場合、 内旋時は外側側副靭帯、外旋時は内側側副靭帯の損傷を表す クリック音が感じられる場合、半月板断裂をうたがう。

4.10.4. 引き出しテスト あおむけ 足底をつけたまま、膝を90°程度曲げ、検者は足を膝などで固定し、曲げた膝を両手でつかみ、前方へ引っ張る、後方にも押す →前方へ引っ張った時に痛みが生じた場合、前十字靭帯の損傷、 後方にも押したときに痛みが生じた場合、後十字靭帯の損傷を表す 動きがおおきい場合、断裂を疑う。

4.10.5. 内転ストレステスト あおむけ 真っすぐ伸ばした状態 膝関節を固定し、もう一方の手で外側からに内転圧力を加える →膝の外側に痛みでた場合、外側側副靭帯の損傷を意味する

4.10.6. 外転ストレステスト あおむけ 真っすぐ伸ばした状態。膝関節を固定し、もう一方の手で、内側からに外転圧力を加える →膝の内側に痛みがでた場合、内側側副靭帯の損傷を意味する

4.10.7. 膝蓋骨圧迫テスト あおむけ 真っすぐ伸ばした状態 膝蓋骨を上から手で強く押さえながら上下左右に動かす。 →膝に痛みが生じた場合、膝蓋骨周囲の炎症をあらわす

4.10.8. 膝蓋骨跳動テスト あおむけ 真っすぐ伸ばした状態 膝蓋骨の上方の大腿部を包み込むよう押さえ、もう一方の手で、膝蓋骨の下方を上方に、向かって動かす →関節内に、余分な浸出液がある場合、膝蓋骨の上方か膝蓋骨の裏側にたまり、膝蓋骨を押さえると、みずがたまった感覚が出現する

4.11. 足関節 足関節正常関節可動域 背屈(伸展):20° 底屈(屈曲):45° 内かえし:30° 外かえし:20° 下腿の正常自動関節可動域 外旋:20° 内旋:10°

4.11.1. シモンズテスト うつ伏せ 膝関節を90℃位曲げてもらい、後ろからふくらはぎを圧迫する →足の底屈(上に動く)が見られない時は、アキレス腱の断裂

4.11.2. 足関節チネル徴候 うつ伏せ 膝関節90°位曲げてもらい、後脛骨神経(うちくるぶし後方)を打鍵器で叩打する →痛みが足底まで放散する異常感覚があると、足根管症候群をうたがう

4.11.3. 外側安定性テスト あおむけ 足をつかみ内かえしに捻る →ゆるみがある場合、前距腓靭帯・踵腓靭帯(外くるぶし前方)の両方もしくは、どちらか一方の断裂が疑われる

4.11.4. 内側安定性テスト あおむけ 足をつかみ外返しに捻る →ゆるみがある場合、三角靭帯(うちくるぶし下)の断裂が疑われる