【アフィリエイトは捕まる？】法律違反で逮捕された事例4つ https://yujiblog.org/affiliate-caught
アフィリエイトで捕まらないための注意点を解説しました。 2021年に、神奈川県のアフィリエイターが書類送検される事例が発生しています。 「知らなかった…」では済まされない法律の知識をまとめたので、最後までじっくりとご覧ください。
1. アフィリエイトの逮捕事例4つ
1.1. ①サプリメント：薬機法違反で逮捕
1.1.1. 大阪府警は7月20日、サプリのECを運営するステラ漢方の従業員や広告代理店の社長ら6人を、医薬品医療機器等法違反の疑いで逮捕した。 医薬品として承認されていないサプリメントについて「肝臓疾患の予防に効果がある」などと広告に表示した疑いがあるとしている。 （日本ネット経済新聞）https://netkeizai.com/articles/detail/1345
1.1.2. ステラ漢方のアフィリエイト広告に「肝臓疾患の予防に効果がある」と記載したことで、ASPなど関係者が逮捕されています。
1.2. ②健康食品：薬機法違反で書類送検
1.2.1. 国の承認がない健康食品が痛風や糖尿病に効くと自身のサイトで宣伝したとして、大阪府警は17日、医薬品医療機器法違反（未承認医薬品の広告禁止）の疑いで、 神奈川県茅ケ崎市の自営業の男性（51）を書類送検した。「認識が甘かった」と容疑を認めている。 （Yahoo!ニュース） https://news.yahoo.co.jp/articles/6fa5ea6adf8beabea5db0c44b55342779b3698de
1.2.2. 健康食品のアフィリエイトで「更年期障害、糖尿病、痛風の予防・改善に効く」と紹介したことで、アフィリエイターが書類送検されています。
1.3. ③ダイエットサプリ：景表法違反で措置命令
1.3.1. 埼玉県は、令和2年3月31日、株式会社ニコリオに対し、同社が販売する「Lakubi（ラクビ）」と称するダイエットサプリメントに係る取引について、 景品表示法に違反する行為が認められたことから、措置命令を行いました。 （埼玉県報道発表資料） https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2019/0331-08.html
1.3.2. 「そこで『Lakubi』は1日たった17円」「3ヶ月で7kg落ちた方法を紹介！」などの記載が問題となり、業務停止命令となっています。
1.4. ④ネタバレサイト：著作権違反で逮捕
1.4.1. 熊本県警察、秋田県警察、鳥取県警察が、秋田市の男性31歳（Webデザイナー）、および同市の女性33歳（無職）を著作権法違反（公衆送信権侵害、出版権侵害）の疑いで逮捕した。 この2名は、週刊少年ジャンプ掲載作品「トリコ」「東京喰種トーキョーグール：re」「ONE PIECE」のイラストや台詞、あらすじなどを「ジャンプ感想ネタバレあらすじまとめ速報」等を通じて無断配信していた。 （ScanNetSecurity） https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2017/09/08/40108.html
1.4.2. 著作権違反のネタバレサイトを運営したことで、アフィリエイターが逮捕されています。
2. アフィリエイトに関わる法律3つ
2.1. ①薬機法
2.1.1. 薬機法は、医薬品や医療機器に関わる法律です。
2.1.2. 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の広告が適正を欠いた場合には、国民の保健衛生上、 大きな影響を与えるおそれがあるため、 次のとおり医薬品医療機器等法により規制されています。 （厚生労働省） https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/koukokukisei/index.html
2.1.3. このように、化粧品や健康食品の広告についての誇大広告は禁止されています。
2.1.4. 具体例として、次の表現は規制対象になります。
2.1.5. 化粧品：「美白作用がある」「シミが消える」「アトピーでも安心」 健康食品：「身体に変化を与える」「病気や症状に良い」「ガン予防になる」 （薬機法違反に関わる違反表現・広告事例集） https://www.yakujihou.com/rule/4-c/
2.2. ②景表法
2.2.1. 景品表示法は、誇大広告や虚偽表示についての法律です。
2.2.2. 商品・サービスの品質や価格について、実際よりも著しく優良又は有利であると見せかける表示が行われると、 消費者の適正な商品選択を妨げられることになります。このため、景品表示法では、消費者に誤認される不当な表示を禁止しています。 （消費者庁） https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/
2.2.3. このように、商品が「実際のものよりも優良である」とする広告は禁止されています。
2.2.4. 具体例として、次の表現は規制対象になります。
2.2.5. 優良誤認表示：カシミヤ混用率80%のセーターに「カシミヤ100%」 有利誤認表示：普段から1万円で売っている商品に「期間限定1万円」 （事例でわかる 景品表示法） https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_160801_0001.pdf
2.3. ③著作権法
2.3.1. 最後に、著作権法です。
2.3.2. 他人の著作物は、著作権が制限を受けている場合のほか、原則として著作権者に無断で利用することはできません。 何らかの形で法的に利用の権限を取得することが必要です。 （文化庁） https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/riyohoho.html
2.3.3. このように、著作物の無断使用は禁止されています。
2.3.4. 具体例として、次の表現は規制対象になります。
2.3.5. ネタバレサイトを運営した 書籍を部分的に丸写しした 他サイトの記事をコピーして貼り付けた （今年度の刑事事件） https://www2.accsjp.or.jp/criminal/
3. アフィリエイトで逮捕されないための注意点3つ
3.1. ①薬機法に関する商品は避ける
3.1.1. アフィリエイト広告に関係する法律の中で、特に対策しづらいのが薬機法です。
3.1.2. 薬機法の対象になる商品には、次の通りで、それぞれに許されている効果や表現が異なります。
3.1.3. 医薬品 医薬部外品 医療機器 化粧品 健康食品
3.1.4. また、規制対象がASPだけでなく、関わったアフィリエイター・ライターにも及ぶので、知識のない初心者にはおすすめできません。
3.1.5. ちなみに、アフィリエイトに取り組みやすいジャンル・難しいジャンルをまとめたので、チェックしていただければと思います。 https://yujiblog.org/affiliate-genre
3.2. ②プライバシーポリシー・免責事項を掲載する
3.2.1. アフィリエイトに取り組む際は、プライバシーポリシー・免責事項を掲載しておきましょう。
3.2.2. 書くべき内容は、こちら。
3.2.3. 個人情報保護について 情報の正確性について 損害の責任について 著作権について
3.2.4. ページを用意していれば安心というわけではありませんが、万が一に備えて「可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。」という姿勢を示すことができます。
3.2.5. プライバシーポリシーページの作り方は以下で解説しています。 https://yujiblog.org/googleadsense-privacypolicy
3.3. ③正しい情報を伝える
3.3.1. アフィリエイトで紹介する商品について、正しい情報を伝えましょう。
3.3.2. 商品・サービス内容を間違えて掲載することは「虚偽広告」にあたります。
3.3.3. また本来の使用法からズレた使い方を紹介すれば、誤解したユーザーに被害が発生してしまう可能性もあり、要注意です。