1. 懸賞ユースケース
1.1. ゴール
1.1.1. 懸賞対象商品の選択と送出が完了したときに
1.1.2. 懸賞ルーレットを開始
1.1.3. 「あたり」もしくは「はずれ」のランプを点灯
1.1.4. アクターに懸賞の結果を知らせる
1.2. 背景や理由
1.2.1. アクターが再びこの自販機を選んでくれるようになってもらいたい(他の自販機との差別化)
1.2.2. 懸賞機能がある自動販売機と、ない自動販売機であれば、同じ商品を同額で購入できるのなら懸賞機能がある自動販売機の方がアクターに選択されやすい
1.3. 事前条件
1.3.1. 懸賞対象の商品が選択され取り出し口への送出後の処理が完了している
1.3.2. 懸賞あたり対象となる販売可能な商品が少なくとも一本はある
1.3.3. 故障中ではない
1.3.4. 商品送出中ではない
1.3.5. 返金なかではない
1.4. 事後条件
1.4.1. あたりの場合は、商品選択が可能な状態になっている
1.4.2. はずれの場合は、次の代金投入が可能な状態になっている
1.5. 処理（メインフロー）
1.5.1. 懸賞ルーレットの処理
1.5.1.1. 懸賞対象の商品の送出処理が完了したときにルーレットを開始する
1.5.1.1.1. 懸賞対象の商品とは以下のもの全てを指す
1.5.1.1.2. 懸賞ルーレットの周りにあるランプの1つをあたり位置として点滅させる
1.5.1.1.3. 前回最後に点灯していたランプからルーレットを開始する
1.5.1.1.4. 初期値は3時の方向のランプを点灯する
1.5.1.2. ルーレットを5秒間回す
1.5.1.2.1. 順次右回りの方向にランプの消灯、点灯を行う
1.5.1.2.2. ルーレットのランプが回っている間、音を流す
1.5.1.3. ルーレットを止めて、懸賞結果をアクターに示す
1.5.1.3.1. ルーレット停止時、ルーレットのランプは消灯しない
1.5.1.3.2. 回っていたランプの停止位置が、あたり位置として点滅していたランプと同じ位置であった場合をあたり、それ以外のランプで停止した場合をはずれとする
1.5.1.3.3. あたりの場合：「あたり」のランプを20秒、20秒以内にアクターが商品選択をするまで点灯する
1.5.1.3.4. はずれの場合：「残念！はずれ」のランプを点灯する
1.5.1.4. 懸賞あたりの処理
1.5.1.4.1. 懸賞あたり対象商品の販売ボタンを点灯する
1.5.1.4.2. 商品選択ユースケースへ
1.5.1.5. 懸賞はずれの処理
1.5.1.5.1. 5秒後「残念！はずれ」ランプを消灯する
1.5.1.5.2. 代金投入ユースケースへ
2. 故障ユースケース
2.1. ゴール
2.1.1. 故障を検出
2.1.2. 動作を中断
2.1.3. 返金
2.1.4. 自動販売機を停止
2.2. 背景や理由
2.2.1. ハードウェアで何らかの故障が生じた場合、それをアクターに知らせ、代金などはアクターに損がない形で返金したいため
2.3. 事前条件
2.3.1. 電源をONにしている
2.4. 事後条件
2.4.1. 自動販売機が停止状態になっている
2.5. 処理（メインフロー）
2.5.1. 故障の定義
2.5.1.1. 故障とは自動販売機が以下の現象になることを指す
2.5.1.1.1. 商品送出中で1分間以上詰まった状態である
2.5.1.1.2. 電源ON後、あたは販売者用機能によりラック内温度を設定後、1時間以上経過してもラック内温度が適温の範囲内に達しない
2.5.1.1.3. 全てのラックの商品在庫数が0本になる
2.5.1.1.4. その他のハードウェア故障
2.5.2. 故障を検出したときの処理
2.5.2.1. すべての販売ボタンないの「売切表示ランプ」を点灯する
2.5.2.2. 自動販売機は代金投入の受け入れを停止する
2.5.2.3. 商品送出前である場合は、商品が詰まったことに起因する故障を除き、商品を送出する
2.5.2.4. 残金がある場合は返金する
2.5.2.5. 上記の処理が完了したら売切表示ランプ点灯以外の機能を停止する
2.5.2.6. 故障の原因を取り除き、販売者用の内部キーボードで復帰を指示した場合二故障状態から復帰する
3. 返金ユースケース
3.1. ゴール
3.1.1. 投入の受け入れを中断
3.1.2. 商品の販売ボタンを消灯
3.1.3. 釣銭払出動作中表示ランプを点滅
3.1.4. 貨幣の優先順位で残高を減産する
3.1.5. 返金
3.1.6. 残金を0にする
3.1.7. 釣銭払出動作中表示ランプの消灯
3.1.8. アクターが自動販売機に投入した貨幣の残金を入手
3.2. 背景や理由
3.2.1. 紙幣については、偽札リスクを考慮し、受け入れた現物を返金する
3.2.2. 1,000円札を受け入れてない状況で残高が1,000円を超えていた場合は、硬貨で返金する。これは、硬貨を投入して紙幣が返ってくると気が付かないアクターが出るのではないかとの配慮と、紙幣の搬送詰まりによる返金不可を防止するため
3.2.3. そのときに、チューブに入っている硬貨を使ってアクターに渡る硬貨が最小になるように返金する
3.3. 事前条件
3.3.1. 残高が0円でない
3.3.2. 商品送出中ではない
3.3.3. 懸賞中ではない
3.4. 事後条件
3.4.1. 残高が0になっている
3.4.2. 釣銭払出動作表出ランプが消灯している
3.4.3. 販売ボタンが消灯している
3.5. 処理（メインフロー）
3.5.1. 返金処理の開始契機
3.5.1.1. アクターが返金ボタンを押下した場合
3.5.1.2. アクターが代金投入後、10分経過しても代金の追加投入がなく、かつ、商品選択がない場合
3.5.1.3. アクターが商品購入後、購入可能な残高が残った状態になってから10分経過しても代金の追加投入がなく、かつ、商品選択もない場合
3.5.1.4. アクターが商品購入後、残高が販売可能な商品の金額を下回った場合
3.5.2. 返金前処理
3.5.2.1. 代金投入の受け付けを中断する
3.5.2.2. 販売ボタンを消灯する
3.5.2.3. 釣銭払出動作中表示ランプを点滅する
3.5.2.3.1. 釣銭払出動作中表示ランプの点滅は、返金完了まで続く
3.5.3. 返金処理
3.5.3.1. 紙幣、硬貨の優先順位で残高を減算するとともに返金する
3.5.3.1.1. 1,000円札が投入されている状態であればそれを返金する
3.5.3.1.2. 紙幣の返金処理後は、排出硬貨の枚数が最小になるように、金額の大きくかつ、チューブに存在する硬貨順に一枚ずつ釣銭取り出し口に排出する
3.5.3.1.3. 排出した貨幣の額を逐次残高から減算し、残高を更新表示する
3.5.3.1.4. 残高が0になるまで硬貨排出・残高更新表示を繰り返す
3.5.3.2. 釣銭払出動作中表示ランプを消灯する
3.5.3.3. 代金投入ユースケースへ
4. 代金投入ユースケース
4.1. 紙幣または硬貨を投入し、自動販売機へ投入した貨幣を受け付け完了するまで
4.2. ゴール
4.2.1. 投入された貨幣の正当不当判定
4.2.2. 合計金額を計算
4.2.3. 販売可能な商品があれば知らせる
4.2.4. 合計金額を知らせる
4.2.5. 代金を受け付ける
4.3. 背景や理由
4.3.1. 受付可能な貨幣を選別し、受け付けた貨幣の合計金額とその金額で販売可能な商品をアクターに知らせるため
4.3.2. 受け付けられなかった貨幣によって販売できないことを投入時に伝えたい
4.3.3. 商品の選択より前に貨幣の正当不当を判定
4.4. 事前条件
4.4.1. 初期化が異常なしで終了
4.4.2. 故障中ではい
4.4.3. 商品送出中ではない
4.4.4. 懸賞中ではない
4.4.5. 返金中ではない
4.5. 事後条件
4.5.1. 代金投入が可能になっている
4.6. 処理（メインフロー）
4.6.1. 残高があり、残高で販売可能な商品がある場合
4.6.2. アクターが貨幣を投入
4.6.2.1. 受付不可
4.6.2.1.1. 変形した効果など物理的に投入深名嘉平
4.6.2.1.2. 濡れた紙幣
4.6.3. 貨幣の受け入れを中断
4.6.3.1. 装置の性能限界
4.6.3.1.1. 紙幣または硬貨の同時複数処理
4.6.3.2. 貨幣受け入れ後、貨幣の正当不当判定などの一連の処理が終わるまで
4.6.3.3. 貨幣投入時はその貨幣を排出
4.6.3.4. 貨幣の正当不当判定など一連処理を終えて、再び貨幣受け入れが可能になるまでの時間は500m秒以内
4.6.4. 受け入れ貨幣の正当不当判定
4.6.4.1. 受付
4.6.4.1.1. 正当
4.6.4.2. 返金
4.6.4.2.1. 不当
4.6.4.2.2. アクターが連続投入可能な紙幣の枚数の上限を超える
4.6.4.3. 正当・不当判定は専用のハードウェアで実施
4.6.5. 受け入れ貨幣の格納枚数チェック
4.6.5.1. 貨幣種別ごとに格納枚数を数える
4.6.5.1.1. 受付
4.6.5.1.2. 排出
4.6.6. 合計金額を計算する
4.6.6.1. 貨幣を受け付けるたびに、最高に受付完了の貨幣の金額を計算
4.6.7. 合計金額をアクターへ知らせる
4.6.7.1. 0を表示
4.6.7.1.1. 紙幣または硬貨が一度も受け付けられていない場合
4.6.7.2. 合計金額を表示
4.6.7.2.1. 紙幣または硬貨が一度でも受け付けられている場合
4.6.8. 販売可能な商品を通知する
4.6.8.1. 点灯
4.6.8.1.1. 販売可能
4.6.8.2. 点灯していない状態
4.6.8.2.1. 販売不可
4.6.9. 次の貨幣の受け入れを可能にする
4.6.9.1. 代金受付後
4.6.9.2. 返金ユースケース
4.6.9.2.1. 商品を販売（送出完了）後に10分経過しても代金の追加投入または商品選択がない
5. 商品選択ユースケース
5.1. ゴール
5.1.1. 点灯中の販売ボタンを押下
5.1.2. 販売希望された当該商品以外の販売ボタンの消灯
5.1.3. 当該商品の販売ボタンを点灯
5.1.4. 当該商品を1本、商品取り出し口に送出する
5.2. 背景や理由
5.2.1. 当該商品送出中は他の商品を選択できないことをアクターに伝えたい
5.2.2. 当該商品がどれであるかアクターに伝えたい
5.2.3. 当該商品販売後の残高をアクターに伝えたい
5.2.4. 当該商品をアクターに渡せる状態にしたい
5.2.5. 残高が販売商品の金額を下回った場合には釣銭を取り損ねることがないようにしたい
5.3. 事前条件
5.3.1. 1つ以上の販売ボタンが点灯している
5.3.2. 故障中ではない
5.3.3. 商品送出中ではない
5.3.4. 懸賞中ではない
5.3.5. 返金中ではない
5.4. 事後条件
5.4.1. 当該商品の在庫が1本減っている
5.4.2. 残高で販売可能な商品がある場合は金額表示が合計金額から当該商品の金額を引いた値になっている
5.4.3. 残高で販売可能な商品な商品がない場合は返金処理を行い金額表示が「0」になっている
5.5. 処理（メインフロー）
5.5.1. アクターが押下した販売ボタンに該当する商品を当該商品として受け付ける
5.5.1.1. 懸賞ユースケースかどうか
5.5.1.1.1. 懸賞ユースケース
5.5.1.1.2. それ以外
5.5.2. 次の貨幣の受け入れを中断する
5.5.2.1. 装置の性能限界があるため(商品送出と貨幣受け付けを同時に処理できない)
5.5.2.2. 貨幣の受け入れを中断している状態で、貨幣が投入された場合は、その貨幣を排出する
5.5.3. 押下した販売ボタンを点灯し、それ以外の点灯している販売ボタンを消灯する
5.5.3.1. 当該商品送出中であること、連続して商品を購入できない事をアクターに伝えるため
5.5.3.2. 押下したボタンを話すタイミングで点灯が始まり商品の送出を完了した時点で点灯を止める
5.5.4. 残金を計算し表示する
5.5.4.1. 商品購入前の残高から当該商品の金額を減産する
5.5.4.2. 計算結果を金額表示機に表示する
5.5.5. 商品購入後の返金処理
5.5.5.1. 残高で販売可能な商品が一つもない場合は、返金処理を行う
5.5.5.2. 残高で、まだ販売可能な商品がある場合は、連続購入を可能とするため返金処理は行わない
5.5.6. 商品を送出する
5.5.6.1. 押下された販売ボタンに関連付けられたラックから1つ、商品を送出する
5.5.6.1.1. 販売ボタンが複数のラックに関連付けられている場合、前回の次の管理番号のラックから商品を送出する。当該ラックが適温でない、または当該ラックに商品がないなどの状態で商品を送出できない場合は次の管理番号から商品を送出する。初回は管理番号の一番若いラックから送出する。
5.5.6.1.2. 当該商品の管理在庫数を1本減らす
5.5.6.2. 販売ボタン
5.5.6.3. ラック
5.5.6.3.1. 管理番号
5.5.6.3.2. 送出可能
5.5.6.4. 管理在庫数
5.5.7. 商品送出後の処理
5.5.7.1. 販売ボタン
5.5.7.1.1. 状態
5.5.7.1.2. 種類
5.5.7.2. 懸賞ユースケースからきているか
5.5.7.2.1. True
5.5.7.2.2. False
5.5.7.3. 処理
5.5.7.3.1. 懸賞ユースケースからきている場合
5.5.7.3.2. 懸賞ユースケースからきていない場合
5.5.8. 商品が詰まった場合の振る舞い
5.5.8.1. 商品取り出し口センサ
5.5.8.1.1. 状態
5.5.8.1.2. 時間
5.5.8.2. 処理
5.5.8.2.1. 1分以上商品が詰まっている場合