放送大学 「日本文学と和歌」 勉強ノート①

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放送大学 「日本文学と和歌」 勉強ノート① Door Mind Map: 放送大学 「日本文学と和歌」 勉強ノート①

1. 6.王朝の女房歌人たち

1.1. 平安時代、藤原道長の娘・中宮彰子 (ちゅうぐうしょうし)の女房だった3人

1.1.1. 赤染衛門(あかぞめえもん)

1.1.1.1. 「赤染衛門集」に見る 赤染衛門の力量

1.1.1.1.1. われは君きみは我ともしらざりき誰と名乗りて誰を問ひしぞ

1.1.1.1.2. こくからにしばしとつつむ物ながら鴫(しぎ)の羽(は)がきのつらきけさ哉(かな)

1.1.1.1.3. 百羽(ももは)がきかくなる鴫(しぎ)の手もたゆくいかなる数をかかむとすらん

1.1.1.1.4. いかに寝て見えしなるらん暁の夢より後(のち)は物をこそ思へ

1.1.1.1.5. 暁の鴫(しぎ)の羽がき百羽(ももは)がき君が来ぬ夜は我ぞ数かく

1.1.1.1.6. もろともに見る世もありし花桜人づてに聞く春ぞかなしき

1.1.1.1.7. 雪をこそ花とは見しかうちかへし花も雪かと見ゆる春かな

1.1.2. 紫式部

1.1.2.1. 紫式部の身と心

1.1.2.1.1. 数ならぬ心に身をばまかせねど身にしたがふは心なりけり

1.1.2.1.2. 心だにいかなる身にかかなふらむ思ひしれども思ひしられず

1.1.2.1.3. 身のうさは心のうちにしたひ来ていまここのへぞ思ひ乱るる

1.1.2.1.4. み吉野は春のけしきにかすめどもむすぼほれたる雪の下草

1.1.2.1.5. わりなしや人こそ人といはざらめみづから身をや思ひ捨つべき

1.1.2.2. 法華三十講での述懐

1.1.2.2.1. 妙なりや今日は五月の五日とて五つの巻(まき)の合へる御法(みのり)も

1.1.2.2.2. かがり火の影もさわがぬ池水に幾千代すまむ法の光ぞ

1.1.2.2.3. 澄める池の底まで照らす篝火(かがりび)のまばゆきまでもうきわが身かな

1.1.2.2.4. 影見ても憂きわが涙落ち添ひてかごとがましき滝の音かな

1.1.2.2.5. ひろい居て涙ぐるける水の面にうき添はるらん影やいづれぞ

1.1.2.2.6. なべて世のうきになかるるあやめ草今日までかかるねはいかがみる

1.1.2.2.7. 何事とあやめは分かで今日もなほ袂(たもと)にあまるねこそ絶えせね

1.1.2.2.8. 世に経るになぞかひ沼のいけらじと思ひぞしづむそこはしらねど

1.1.2.2.9. 心ゆく水のけしきは今日ぞ見るこや世に経つるかひ沼の池

1.1.3. 和泉式部

1.1.3.1. 和泉式部と伊勢大輔

1.1.3.1.1. 思はむと思ひし人と思ひしに思ひしごとも思ほゆるかな

1.1.3.1.2. 君を我思はざりせば我を君思はむとしも思はざらまし

1.1.3.2. 紫式部の批評

1.1.3.2.1. 「紫式部日記」に和泉式部に対する 評価が書かれている

2. 1.持統天皇の時代

2.1. 万葉集

2.1.1. 春過ぎて夏来るらし白たへの衣干したり天(あま)の香具山(かぐやま)

2.1.1.1. 持統天皇の歌。過ぎ行こうとしている春と、到来しようとしている夏との、2つの 季節が交差する一点を描いている歌。

2.1.2. ささなみの志賀の唐崎(からさき)幸(さき)くあれど大宮人(おおみやびと)の船待ちかねつ

2.1.2.1. 柿本人麻呂が、かつて天智(てんじ)天皇が都を営んでいた、琵琶湖沿岸の大津の旧都を訪れた時 に詠んだ歌。

2.1.3. ささなみの志賀の大(おお)わだ淀むとも昔の人にまたも逢(あ)はめやも

2.1.4. ひさかたの天(あま)見るごとく仰ぎ見し皇子(みこ)の御門(みかど)の荒れまく惜しも

2.1.4.1. 柿本人麻呂の歌。草壁皇子にあてた挽歌(人の死を悼む歌)。皇子の28歳での早すぎる死 を嘆いている歌。

2.1.5. あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜(よ)渡る月の隠(おかく)らく惜しも

2.1.6. 采女(うねめ)の袖吹き返す明日香風京(みやこ)を遠みいたづらに吹く

2.1.6.1. 志貴(しき)皇子が、かつてあった明日香の浄御原(きよのはら)の宮への感傷的な気持ち を歌った歌。

2.1.7. 藤原の大宮仕へ生(あ)れつくや娘子(おとめ)がともはともしきろかも

2.1.8. 我が背子(せこ)を大和へやるとさ夜(よ)ふけて暁(あかとき)露に我が立ち濡れし

2.1.9. 二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君がひとり越ゆらむ

2.1.10. あしひきの山のしづくに妹(いも)待つと我立ち濡れぬ山のしづくに

2.1.11. 我待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくにならましものを

2.1.12. 大船の津守(つもり)が占(うら)に告(の)らむとはまさしに知りて我が二人寝し

2.1.13. 大名児(おおなこ)を彼方野辺(おちかたのへ)に刈る草(かや)の束(つか)の間も我忘れめや

2.1.14. 神風の伊勢の国にもあらましをなにしか来けむ君もあらなくに

2.1.15. 見まく欲(ほ)り我がする君もあらなくになにしか来けむ馬疲るるに

2.1.16. うつそみの人なる我や明日よりは二上山を弟(いろせ)と我が見む

2.1.17. 磯の上に生(お)ふるあしびを手折らめど見すべき君がありといはなくに

3. 2.聖武天皇の時代

3.1. 行幸従駕(じゅうが)の歌

3.1.1. 山部赤人(やまべあかひと)の歌

3.1.1.1. 沖つ島荒磯(ありそ)の玉藻(たまも)潮干(しおひ)満ちい隠り行かば思ほえむかも

3.1.1.2. 若の浦に潮満ちくれば潟(かた)をなみ葦辺(あしべ)をさして鶴(たぎ)鳴き渡る

3.1.1.2.1. 聖武天皇の行幸に際し、聖武天皇を賛美するために、潮が満ちてこ ようとしている風景を詠んだ歌。

3.1.2. 吉野行幸の歌

3.1.2.1. 万代(よろずよ)に見とも飽かめやみ吉野の激(たぎ)つ河内(こうち)の大宮所

3.1.2.2. 皆人の命も我がもみ吉野の滝の常盤(ときわ)の常ならぬかも

3.1.2.3. み吉野の象山(さきやま)の際(ま)の木末(こぬれ)にはここだも騒く鳥の声かも

3.1.2.4. ぬばたまの夜のふけゆけば久木(ひさき)生(お)ふる清き川原に千鳥しば鳴く

3.2. 大伴旅人(おおとものたびと)と 山上憶良(やまのうえのおくら)

3.2.1. 日本挽歌の世界

3.2.1.1. 家に行きていかにか我がせむ枕づくつま屋さぶしく思ほゆべしも

3.2.1.2. はしきよしかくのみからに慕ひ来(こ)し妹(いも)が心のすべもすべなさ

3.2.1.3. 悔しかもかく知らませばあおによし国内(くぬち)ことごと見せましものを

3.2.1.4. 妹(いも)が見し棟(おうち)の花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干(ひ)なくに

3.2.1.5. 大野山霧立ち渡る我が嘆くおきその風に霧立ち渡る

3.2.2. 松浦川遊覧の序文

3.2.3. 虚構的な歌のやりとり

3.2.3.1. あさりする漁夫(あま)の子どもと人は言へど見るに知らえぬうまひとの子と

3.2.3.2. 玉島のこの川上に家はあれど君をやさしみ顕はさずありき

3.2.3.3. 松浦(まつら)川川の瀬光り鮎釣ると立たせる妹(いも)が裳(も)の裾濡れぬ

3.2.3.4. 松浦なる玉島川に鮎釣ると立たせる児(こ)らが家道(いえじ)知らずも

3.2.3.5. 遠つ人松浦(まつら)の川に若鮎釣る妹(いも)が手本(たもと)を我こそまかめ

3.2.3.6. 若鮎釣る松浦(まつら)の川の川並のなみにし思はば我恋ひめやも

3.2.3.7. 春されば我家(わぎえ)の里の川門(かわと)には鮎子さ走る君待ちがてに

3.2.3.8. 松浦(まつら)川七瀬の淀は淀むとも我は淀まず君をし待たむ

3.2.3.8.1. 松浦川で会った娘たちに大伴旅人が送った歌に、娘たちが答えた歌。

3.2.3.9. 松浦(まつら)川川の瀬速み紅(くれない)の裳(も)の裾濡れて鮎が釣るらむ

3.2.3.10. 人皆の見らむ松浦(まつら)の玉島を見ずてや我は恋ひつつ居(お)らむ

3.2.3.11. 松浦(まつら)川玉島の浦に若鮎釣る妹(いも)らを見らむ人のともしさ

3.3. 高橋虫麻呂の伝説歌

3.3.1. 葦屋の莬原処女(うないおとめ)の奥つ城(き)を行き来(く)と見れば音のみし泣かゆ

3.3.2. 墓の上の木(こ)の枝(え)なびけり聞きしごと千沼壮士(ちぬおとこ)にし依りにけらしも

4. 3.六歌仙時代

4.1. 六歌仙

4.1.1. 「古今和歌集」仮名序で紹介されていた6人

4.1.1.1. 「古今集」撰者の紀貫之(きのつらゆき)ら が意識していた存在

4.1.1.1.1. 僧正遍昭(そうじょうへんじょう)

4.1.1.1.2. 在原業平(ありわらのなりひら)

4.1.1.1.3. 文屋康秀(ふんやのやすひで)

4.1.1.1.4. 喜撰(きせん)

4.1.1.1.5. 小野小町(おののこまち)

4.1.1.1.6. 大友黒主(おおとものくろぬし)

4.2. 僧正遍昭

4.2.1. 石の上に旅寝をすればいとさむし苔の衣を我に貸さなん

4.2.2. 世をそむく苔の衣はただ一重かさねばうとしいざ二人寝ん

4.2.3. よそに見て帰らむ人に藤の花はひまつはれよ枝は折るとも

4.2.4. 蓮葉(はちすば)の濁りにしまぬ心もてなにかは露を玉とあざむく

4.2.5. みな人は花の衣(ころも)になりぬなり苔の袂(たもと)よかわきだにせよ

4.2.5.1. きっぱりと俗世を投げ捨て出家した、境界を踏み越えて向こう側の世界にいる者 だけがもつ自尊の思いがあふれる歌

4.2.6. たらちめはかかれとてしもむばたまのわが黒髪を撫でずやありけん

4.3. 小野小町

4.3.1. わびぬれば身をうき草の根を絶えて誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ

4.3.1.1. 文屋康秀とのやりとりの中で「こんな私に声をかけてくれて嬉しい、でも本気に しますよ、私は今の暮らしがほとほと嫌で、誘いがあればそのまま流れていきた いと思っているんですから」と返した歌。

4.3.2. 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせばさめざらましを

4.3.3. うたたねに恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき

4.3.4. いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣を返してぞ着る

4.3.5. うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人目を避(よ)くと見るがわびしさ

4.3.6. 限りなき思ひのままによるも来む夢路をさへに人はとがめじ

4.3.7. 夢路には足もやすめず通へどもうつつに一目見しごとはあらず

4.4. 在原業平

4.4.1. 月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして

4.4.1.1. 愛し合っていた女性が逢えない場所に去ってしまった。去年の春と、今の春との 間で、彼の存在自体が引き裂かれている、その渦中にある自分を写し取った 歌。

4.4.2. 忘れては夢かとぞ思ふ思ひきや雪踏み分けて君を見むとは

4.4.3. 唐衣(からごろも)着つつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ

5. 4.「古今集」の撰者たち

5.1. 「古今集」の4人の撰者

5.1.1. 紀友則(きのとものり)

5.1.1.1. 最も身分が高く、年長者

5.1.1.2. 入集数は第3位

5.1.2. 紀貫之(きのつらゆき)

5.1.3. 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

5.1.4. 壬生忠岑(みぶのただみね)

5.2. 賀部(がのぶ)の屏風歌

5.2.1. 春日野(かすがの)に若菜摘みつつよろづ世を祝ふ心は神ぞ知るらむ

5.2.2. 山高み雲居に見ゆるさくら花心の行きて折らぬ日ぞなき

5.2.3. めづらしき声ならなくに郭公(ほととぎす)ここらの年を飽かずもあるかな

5.2.4. 住の江の松を秋風吹くからに声打ち添ふる沖つ白浪(しらなみ)

5.2.4.1. 凡河内躬恒の歌。住吉の海岸の松の木に吹く風の音と、沖の方の白波の音が呼応 するように響き合っていることを歌った歌。神の意志が音の呼応を生み出したか のように祝賀している歌。

5.2.5. 千鳥鳴く佐保の河霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく

5.2.6. 秋くれど色も変はらぬ常盤山よその紅葉(もみじ)を風ぞ貸しける

5.2.7. 白雪の降りしく時はみ吉野の山下風にが花ぞ散りける

5.2.7.1. 紀貫之の歌。山おろしの風によって、降りしきる雪が、ぱあっと、花が散るよう に舞い散る様子を歌った歌で、動きがあり、精彩のある表現。

5.3. 恋二の撰者の歌

5.3.1. たぎつ瀬に根ざしとどめぬ浮草の浮きたる恋も我はするかな

5.3.2. しきたへの枕の下に海はあれど人をみるめは生(お)ひずぞありける

5.3.3. 風ふけば峰にわかるる白雲のたえてつれなき君が心か

5.3.3.1. ”風ふけば峰にわかるる白雲の"が序詞(じょことば)で、”たえて"が序詞に導かれている語 句。ひと時代前の歌を復活させている。

5.3.4. 津の国の難波(なにわ)の葦のめもはるに繁きわが恋人知るらめや

5.3.5. 言に出でて言はぬばかりぞ水無瀬川下に通ひて恋しきものを

5.3.6. 君をのみ思ひ寝に寝し夢なればわが心から見つるなりけり

5.3.7. 命にもまさりて惜しくあるものは見果てぬ夢のさむるなりけり

5.3.8. 思ひつつ寝れば人の見えつらむ夢としりせばさめざらましを

5.4. 撰者たちの秀歌

5.4.1. 紀友則

5.4.1.1. 雪ふれば木ごとに花ぞ咲きにけるいづれを梅と分きて折らまし

5.4.1.1.1. “木ごと"は漢字で書けば"木毎"で、これを偏(へん)と旁(つくり)として組み合わせれば"梅"の 字が出来上がる。漢詩の離合詩の手法を応用したもの。

5.4.1.2. 下の帯の道はかたがた別るとも行きめぐりてもあはむとぞ思ふ

5.4.1.3. 寝ても見ゆ寝でも見えけりおほかたは空蝉(うつせみ)の世ぞ夢にありける

5.4.2. 凡河内躬恒

5.4.2.1. 塵をだに据えじとぞ思ふ咲きしより妹とわが寝るとこ夏の花

5.4.2.1.1. 隣家からその花を分けてほしいと手紙が来た。大事に育てた花、大事にしてくだ さいと親しみつつ答えた歌。

5.4.2.2. わびしらにましらな鳴きそあしひきの山のかひある今日にやはあらぬ

5.4.3. 壬生忠岑

5.4.3.1. 久方の月の桂も秋はなほ紅葉すればや照りまさるらむ

5.4.3.2. 黄葉(もみじ)する時になるらし月人の桂の枝の色づく見れば

5.4.3.3. 春日野の雪間をわけて生(お)ひ出てくる草のはつかに見えし君はも

5.4.3.3.1. 春日詣でと呼ばれる勅使の行列を見物していた女性に贈った歌

5.4.3.4. 有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし

5.4.4. 紀貫之

5.4.4.1. 袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ

5.4.4.2. むすぶ手のしづくに濁る山の井のあかでも人に別れぬるかな

5.4.4.2.1. 山の井の水は浅いのですくって飲もうとしても水が濁って十分に飲めないという 意味と、名残り惜しいのにもう別れなければならないの意味を掛けている歌。

5.4.4.3. 君まさで煙絶えに塩竃のうらさびしくも見えわたるかな

6. 5.梨壺の五人の時代

6.1. 源順の和歌世界

6.1.1. 村上天皇の命で、梨壺の五人に「万葉集」 の訓読と「後撰和歌集」の編纂が命じら れた

6.1.1.1. 梨壺の五人

6.1.1.1.1. 大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

6.1.1.1.2. 清原元輔(きよはらのもとすけ)

6.1.1.1.3. 源順(みなもとのしたごう)

6.1.1.1.4. 紀時文(きのときぶみ)

6.1.1.1.5. 坂上望城(さかのうえのもちき)

6.1.2. 源順の実験

6.1.2.1. あめつち四十八首

6.1.2.1.1. 荒らさじとうち返すらし小山田の苗代水に濡れて作るあ

6.1.2.2. 碁盤の歌

6.1.2.2.1. 田の水のふかからずのみ見ゆるかな人の心の浅くなるさま

6.1.3. 祈りの心を表す歌

6.1.3.1. 世の中をなににたとえむあさぼらけこぎゆく舟の跡の白波

6.1.3.2. 世の中を何にたとへん吹く風は行へもしらぬ峰のしら雲

6.1.3.3. 世の間(なか)を何にたとへん秋の田をほのかにてらす宵の稲づま

6.1.3.4. 世の中を何にたとへん草も気も枯れゆくころの野べの虫のね

6.1.4. 公任が評価した順の秀歌

6.1.4.1. 水の面にてる月なみをかぞふれば今宵ぞ秋のもなかなりける

6.1.4.2. ちはやぶる賀茂の川霧霧(き)るなかにしるきは摺れる衣(ころも)なりけり

6.1.4.3. 我が宿の垣根や春をへだつらむ夏来にけりと見ゆる卯の花

6.2. 大中臣能宣と清原元輔

6.2.1. 大中臣能宣

6.2.1.1. 君が世の長等(ながら)の山のかひありとのどけき雲のいる時ぞ見る

6.2.1.2. ことしより千歳の山は声絶えず君が御世(みよ)をぞ祈るべらなる

6.2.1.3. 千歳までかぎれる松もけふよりは君に引かれてよろづ世やへむ

6.2.1.3.1. 宇多天皇皇子の敦実親王が、子(ね)の日の逍遥をしたときに詠んだ歌。"君"という のは、直接には敦実親王を指すことになる。

6.2.1.4. 紅葉せぬ常盤の山に立つ鹿はおのれ鳴きてや秋をしるらむ

6.2.1.5. 昨日までよそに思ひしあやめ草けふわが宿のつまと見るかな

6.2.2. 清原元輔

6.2.2.1. 年ごとに絶えぬ涙や積もりつついとど深くは身を沈むらん

6.2.2.2. さくら花底なる影ぞ惜しまるる沈める人の春と思へば

6.2.2.3. 憂きながらさすがにものの悲しきは今は限りと思ふなりけり

6.2.2.4. 思ひやる子恋(こごい)の森の雫にはよそなる人の袖も濡れけり

6.3. 同時代の歌人たち

6.3.1. 源重之(みなもとのしげゆき)

6.3.1.1. 舟路には草の枕もむすばねばおきながらこそ夢も見えけれ

6.3.1.2. 松島や雄島の磯にあざりせし海人(あま)の袖こそかくは濡れしか

6.3.1.3. 風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふころかな

6.3.2. 曽禰好忠(そねよしただ)

6.3.2.1. 山里に葛はひかかる松垣のひまなく秋はものぞ悲しき

6.3.2.2. 久木(ひさぎ)生(お)ふる沢辺の茅原(ちはら)冬くれば雲雀(ひばり)の床ぞあらはれにける

6.3.2.3. 由良(ゆら)の門をわたる舟人梶を絶えゆくへも知らぬ恋の道かも

6.3.3. 恵慶(えぎょう)

6.3.3.1. 松影の岩井の水をむすびあげて夏なきとしと思ひけるかな

6.3.3.2. 八重葎しげれる宿の寂しきに人こそ見えね秋は来にけり

6.3.3.3. すだきけん昔の人もなき宿にただ影するは秋の夜の月

7. 7.堀河天皇の時代

7.1. 資料

7.1.1. 平安時代

7.1.1.1. 794年ー1192年

7.1.2. 平安時代の天皇

7.1.2.1. 781-806年

7.1.2.1.1. 桓武(かんむ)天皇

7.1.2.2. 806-809年

7.1.2.2.1. 平城(へいぜい)天皇

7.1.2.3. 809-823年

7.1.2.3.1. 嵯峨天皇

7.1.2.4. 823-833年

7.1.2.4.1. 淳和(じゅんな)天皇

7.1.2.5. 833-850年

7.1.2.5.1. 仁明(にんみょう)天皇

7.1.2.6. 850-858年

7.1.2.6.1. 文徳(もんとく)天皇

7.1.2.7. 858-876年

7.1.2.7.1. 清和(せいわ)天皇

7.1.2.8. 876-884年

7.1.2.8.1. 陽成(ようぜい)天皇

7.1.2.9. 884-887年

7.1.2.9.1. 光孝(こうこう)天皇

7.1.2.10. 887-897年

7.1.2.10.1. 宇多(うだ)天皇

7.1.2.11. 897-930年

7.1.2.11.1. 醍醐天皇

7.1.2.12. 930-946年

7.1.2.12.1. 朱雀(すざく)天皇

7.1.2.13. 946-967年

7.1.2.13.1. 村上天皇

7.1.2.14. 967-969年

7.1.2.14.1. 冷泉(れいぜい)天皇

7.1.2.15. 969-984年

7.1.2.15.1. 円融(えんゆう)天皇

7.1.2.16. 984-986年

7.1.2.16.1. 花山(かざん)天皇

7.1.2.17. 986-1011年

7.1.2.17.1. 一条天皇

7.1.2.18. 1011-1016年

7.1.2.18.1. 三条天皇

7.1.2.19. 1016-1036年

7.1.2.19.1. 後一条天皇

7.1.2.20. 1036-1045年

7.1.2.20.1. 後朱雀(ごすざく)天皇

7.1.2.21. 1045-1068年

7.1.2.21.1. 後冷泉(ごれいぜい)天皇

7.1.2.22. 1068-1072年

7.1.2.22.1. 後三条天皇

7.1.2.23. 1072-1086年

7.1.2.23.1. 白河天皇

7.1.2.24. 1086-1107年

7.1.2.24.1. 堀河天皇

7.1.2.25. 1107-1123年

7.1.2.25.1. 鳥羽天皇

7.1.2.26. 1123-1141年

7.1.2.26.1. 崇徳(すとく)天皇

7.1.2.27. 1141-1155年

7.1.2.27.1. 近衛(このえ)天皇

7.1.2.28. 1155-1158年

7.1.2.28.1. 後白河(ごしらかわ)天皇

7.1.2.29. 1158-1165年

7.1.2.29.1. 二条天皇

7.1.2.30. 1165-1168年

7.1.2.30.1. 六条天皇

7.1.2.31. 1168-1180年

7.1.2.31.1. 高倉天皇

7.1.2.32. 1180-1185年

7.1.2.32.1. 安徳(あんとく)天皇

7.1.2.33. 1185-1198年

7.1.2.33.1. 後鳥羽天皇

7.2. 「堀河百首」

7.2.1. 堀河天皇が主催した和歌の行事で最大のもの

7.2.1.1. ポイント

7.2.1.1.1. この百首が、和歌の歴史を変えてしまった

7.2.1.1.2. 和歌の歴史が、平安から中世へと移行したことを示すもの

7.2.2. 16人の歌人が堀河天皇に献上するために 各自百首の和歌を詠み、これを作品とし てまとめたもの

7.2.2.1. 6の部立

7.2.2.1.1. 春20首

7.2.2.1.2. 夏15首

7.2.2.1.3. 秋20首

7.2.2.1.4. 冬15首

7.2.2.1.5. 恋10首

7.2.2.1.6. 雑(ぞう)20首

7.2.2.2. 16人の歌人

7.2.2.2.1. 大江匡房(まさふさ)

7.2.2.2.2. 源国信(くにざね)

7.2.2.2.3. 源師頼(もろより)

7.2.2.2.4. 源顕仲(あきなか)

7.2.2.2.5. 源俊頼(としより)

7.2.2.2.6. 源師時(もろとき)

7.2.2.2.7. 藤原公実(きんざね)

7.2.2.2.8. 藤原顕季(あきすえ)

7.2.2.2.9. 藤原仲実(なかざね)

7.2.2.2.10. 藤原顕仲(あきなか)

7.2.2.2.11. 藤原基俊(もととし)

7.2.2.2.12. 永縁(ようえん)

7.2.2.2.13. 隆源(りゅうげん)

7.2.2.2.14. 肥後

7.2.2.2.15. 河内

7.2.2.2.16. 紀伊

7.3. 「堀河院艶書合(けそうぶみあわせ)」

7.3.1. ラブレターとなる和歌を競い合う行事

7.3.2. 総計40首の恋歌が詠まれた

7.3.2.1. 思ひあまりいかでもらさん奥山の岩かきこむる谷の下水

7.3.2.2. いかなれば音にのみきく山川の浅きにしもはこころよすらん

7.3.2.3. 人しれぬ思ひありその浜風に波のよるこそいはまほしけれ

7.3.2.4. 音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ

7.3.2.4.1. 祐子内親王に仕えた紀伊が詠んだ歌

7.3.2.4.2. 藤原俊忠からのプロボースに返した歌

7.3.2.5. 思ひやれ間はで程ふる五月雨に独り宿もる袖の雫を

7.3.2.6. 世とともにさてのみこそは過ぐししか思ひしりぬや袖の雫を

7.3.2.7. うきながら人もつらしとしりぬればことわりもなく落つる涙か

7.3.2.8. かりそめの絶え間を待つや恨むべきことわりなきは涙なりけり

7.4. 「内大臣家歌合」

7.4.1. 藤原忠通(ただみち)主催の歌壇の歌合

7.4.1.1. 水鳥の青羽の山やいかならん梢を染むる今朝の時雨に

7.4.1.2. かきくもり蜑(あま)の小舟に葺(ふ)く苫(とま)の下とほるまで時雨しにけり

7.4.1.3. 秋の露は移しにありけり水鳥の青葉の山の色づくみれば

7.4.1.4. うかりける汀(みぎわ)に生ふる浮きぬなはくることなくていく夜経ぬらん

7.4.1.5. 世とともに袖のみぬれて衣川恋ひこそわたれ逢瀬なければ

8. 平安時代

8.1. 794年ー1192年